
週休3日制って、介護じゃ無理?──それでも私たちが考えてみた理由

東京都をはじめ、全国の一部自治体や企業で「週休3日制」の導入が進んでいます。
週に4日働いて、3日休む。そんな働き方が「働き方改革」のひとつとして注目されています。
でも、こんな声も聞こえてきます。
「えっ、それって無理じゃない?」
「特に介護業界じゃ、現場回らないでしょ…?」
その疑問、ごもっともです。
私たち施恩も、最初はそう思いました。
でもだからこそ──「介護にこそ、こうした選択肢が必要なのではないか?」
そんな問いから、この記事を始めてみたいと思います。
週休3日制のメリット
週休3日制は、単なる“お休みが増える制度”ではありません。
実は、働く人のキャリアや人生にとって、大きな転機となる制度でもあります。
ワークライフバランスの向上
3連休があると、家族との時間や自分のリフレッシュにあてる余裕が生まれます。
心身の健康の維持
疲れをしっかり取ることで、介護職にありがちな「慢性的な疲労」や「燃え尽き」を予防できます。
副業や学びの時間の確保
「もっと介護の勉強をしたい」「福祉の資格を取りたい」そんな前向きなチャレンジも可能に。
離職の防止・人材定着
柔軟な働き方ができる職場は、長く働きたいと思える場所になります。
でも、もちろん課題もあります
どんな制度にも、良い面だけではありません。
週休3日制には、次のようなデメリットやハードルもあります。
業務効率化のプレッシャー
- 4日間で5日分の仕事をこなさなければならない──
- それがプレッシャーとなり、逆に疲れてしまうケースも。
チーム内での調整・連携課題
- 介護はチームワークが命。
- 曜日によってスタッフの出勤がバラバラになると、情報共有や引き継ぎが煩雑になる可能性があります。
業種・職種による導入の難しさ
- たとえば、製造やITのような分野では導入しやすいです。
- 介護や医療の現場では「利用者さんは休みにならない」という事実が、導入の障壁になることも。
実際の企業事例を見てみると…
とはいえ、週休3日制に踏み出している企業は増えています。
大手企業の取り組み
- サイボウズやユニリーバなどでは、週休3日制の選択肢を導入。
- 社員のモチベーションや生産性向上に一定の効果があると報告されています。
中小企業でもチャレンジが始まっている
- 人手不足に悩む中小企業では、柔軟な働き方を提示することで応募数が増えたという声も。
- ITの活用や業務の棚卸しによって、現実的な運用を模索している企業が出てきています。
介護の現場では?──施恩の場合
正直に言えば、施恩でもまだ完全な「週休3日制」は実現していません。
でも、「週4日勤務の希望者を受け入れる」「シフトを柔軟に調整する」など、ひとりひとりのライフスタイルに合わせた働き方を実現しつつあります。
たとえば――
「小さな子どもがいるので、週4日・短時間で働きたい」
「体力的にフルタイムが厳しいから、曜日固定で休みがほしい」
そんな声を、“できる限り叶える”方向で調整する文化が、ファミーユには根づいています。
現場の声を少しだけ
「家族との時間が増えて、気持ちに余裕ができた」
「週4日勤務で無理なく続けられるから、介護職を諦めずにいられた」
「柔軟な働き方を認めてくれるのが、ファミーユらしさだと思う」
どれも、施恩で実際に働くスタッフから聞いた言葉です。
週休3日制を選ぶときに考えてほしいこと
週休3日制は「働く時間が減る=給与が下がる」場合もあります。
そのぶん、生活設計やキャリアプランとのバランスが大切になります。
自分にとって、どんな働き方が“心地いい”のか?
今だけでなく、5年後・10年後の未来も見据えたときどうか?
その問いと向き合う時間こそが、週休3日制という選択肢の本質かもしれません。
介護の未来に、柔軟な働き方を
介護という仕事は、誰かの人生に寄り添う仕事です。
だからこそ、働く人自身の人生にも、優しい働き方であってほしいと、私たちは思います。
制度のかたちはひとつじゃなくていい。
でも、「こういう働き方ができたらいいな」と思える職場でありたい。
その思いから、施恩・ファミーユは、これからも働き方の柔軟さに挑戦していきます。
ファミーユではたらきませんか?
あなたの「こうありたい働き方」、ファミーユで一緒に考えてみませんか?
まずは、あなたの想いを聞かせてください。
少し話すだけでも、きっと何かが動き出します。
詳細はコチラからご覧ください。
著者:田中恵理子@ファミーユ採用マーケティング担当
介護現場・保育現場の経験、それに加えて、IT・SNSマーケティングについての関心が強く独学を続けてきました。ファミーユの良さを日々伝えていきたいと思っています。