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訪問介護の駐車違反、誰が払うの?責任と対策を徹底解説

目次

訪問介護における駐車違反問題

訪問介護事業者は、利用者の自宅を訪問する際、どうしても駐車が必要になります。しかし、駐車禁止区域への誤進入や近隣住民とのトラブルなど、駐車違反に巻き込まれるケースは少なくありません。

もし、訪問介護中に駐車違反を起こした場合、その責任は誰にあるのでしょうか?また、どのような対策を取れば、このようなトラブルを防ぐことができるのでしょうか?

駐車違反の責任は誰にあるのか?

一般的に、駐車違反の責任は車両の運転者にあります。つまり、訪問介護の際に駐車違反をした場合は、その車両を運転していた介護職員が責任を負うことになります。

しかし、以下の様なケースでは、事業主も責任を問われる可能性があります。

  • 従業員への十分な教育がされていない場合:
    • 道路交通法や駐車マナーに関する教育が不足している場合、事業主にも責任が問われる可能性があります。
  • 車両の管理が不十分な場合:
    • 車両の整備不良や保険加入状況が適切でない場合、事業主が責任を問われる可能性があります。 

駐車違反を防ぐための対策

  • 従業員教育の徹底: 道路交通法や駐車マナーに関する教育を定期的に実施し、従業員の意識向上を図りましょう。
  • ルートの計画: 利用者の自宅周辺の道路状況や駐車スペースなどを事前に確認し、効率的なルートを計画しましょう。
  • 駐車許可証の取得: 警察署に申請することで、駐車許可証を取得し、駐車可能な範囲を広げることができます。但し、許可証があっても駐車違反になるケースはあります。
  • 近隣住民とのコミュニケーション: 近隣住民とのコミュニケーションを密にし、理解を求めることも大切です。

ファミーユヘルパーサービス名北の取組み

ファミーユヘルパーサービス名北では、「駐車禁止0」をスローガンとして、積極的にこの問題に取り組んでいます。職員の方が仕事中にも関わらず違反点数を取られてしまうのは自己責任といってもモヤモヤするところです。職員の方の痛みにならない様に 具体的に、徹底的に駐車違反にならない仕組み作りをしています。

  • 「駐車違反してまでする業務はない」と明言: 責任感の強い職員の中には、時間に間に合わせるため、コストを削減するためと違法駐車も厭わない方もいます。会社が「駐車違反してまでする業務はない」と明言して、伝え続ける必要があります。
  • 駐車許可証の全取得: 駐車許可証を取得するのは、警察署への書類提出・受け取りと煩雑な事務が発生します。専門の人員配置と簡易に書類が作成できるツールを作成して効率化しています。また、許可証が取れるまでの間や代車がでている時などはコインパーキングを使用し、経費は会社が負担しています。
  • 駐車ルールの徹底: 駐車許可証があっても駐車違反になるケースは出てきます。どのようなことに気を付けて守らなくてはならないか?動画やクイズ形式の問題などもつかって周知を進めています。(画像は 職員に配布している啓発パウチ:裏面は「訪問中」の掲示になっています)
  • 学びがあるなら違反金は会社負担: 事業所で発生した駐車違反について、事業所が通知・周知してこなかったような事例の場合、反則金は事業所が負担してきました。そこまで本気でファミーユは「駐車禁止0」を目指しているのです。

注意点

  • 法律や条例は頻繁に改正されることがあります。最新の情報は、各自治体のホームページや専門家にご確認ください。
  • 本記事は、一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の事案に対する法的アドバイスではありません。
草野淳@ファミーユグループ代表 
東北大学法学部卒業。アマゾン・ミスミグループなど国内外の人事マネジャーを歴任。人事制度・評価制度の構築の他、独学でITを習得し、多くの人事関連の業務効率化を主導。関連書籍も執筆。2021年からファミーユヘルパーサービス名北の管理者兼サービス提供責任者。


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