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ヘルパーさんは家政婦じゃない 利用者様の自立支援を考える

目次

ヘルパーさんは家政婦さん?

一見すると、ヘルパー(訪問介護員)の業務は家政婦さんの仕事と似ているように思えるかもしれません。しかし、両者の役割や目的は大きく異なります。この記事では、ヘルパーの本来の役割とその重要性について解説し、現場での課題や取り組みも含めてご紹介します。

ヘルパー本来の役割

ヘルパーは、「家政婦」ではありません。家政婦の主な役割が家庭内の家事全般を担うことであるのに対し、ヘルパーは介護保険法に基づき、自立支援を目的とした日常生活の支援を行います。ヘルパーの仕事には以下のような重要な理念があります。

自立支援の目的と理念

ヘルパーの活動は、利用者様が可能な限り自分の力で生活を送れるようサポートすることを目指しています。これは単なる身体介助や家事援助ではなく、利用者様が自分自身でできることを増やし、生活の質を向上させるための支援です。

重度化防止と日常生活支援の意義

日常生活支援を通じて、利用者様の身体機能や認知機能の低下を防ぎ、健康を維持することが重要です。自立支援を意識することで、利用者様は自身の能力を活かした生活ができ、長期的には介護の負担軽減や医療費の抑制といった社会的なメリットも得られます

現場での課題

利用者様やご家族からよくある声

現場では、「もっと掃除や買い物をお願いしたい」「なぜここまでしかやってくれないの?」といった声をいただくことがあります。ヘルパーの仕事が家政婦と誤解されがちな一因は、こうした具体的な家事支援を提供する場面があるからです。

自立支援の必要性を伝える方法

利用者様やそのご家族には、ヘルパーの役割や自立支援の意義を分かりやすく伝えることが大切です。たとえば、

 「ご自身で少しでもできる範囲を広げることで、日常生活がより楽しくなります。」

「介助を最小限にすることで、ご自身の力を活かした生活が続けられます。」

といった説明を行い、ヘルパーがどのように支援を行うのかを具体的に伝えます。

ケアマネージャーとの連携

ケアマネージャーとも協力し、サービスの目的や意義を定期的に確認することが欠かせません。ケアマネージャーは利用者様の全体的な生活の質を向上させるための計画を立てる専門家であり、ヘルパーの支援内容と調整を図る役割を担っています。

ファミーユヘルパーサービスの取り組み

手順書整備と「良かれと思ってやらない」の周知

ファミーユヘルパーサービスでは、支援手順書を整備し、ヘルパーが自己判断で予定外の行動を取らないように指導しています。また、疾病・障害の内容・特性についての理解を進めるための利用者様の基本情報の整備を全部の利用者様について実施し、介護の専門家として利用者様に応じた適切な対応ができる様に、仕組み情報を整備しています。

過去のトラブル例を「教訓リマインド」として発信

ファミーユでは、過去のトラブル例を「教訓リマインド」として定期的にスタッフに共有しています。これにより、同じミスを繰り返さない知識と意識を醸成し、利用者様の信頼を得る取り組みを進めています。たとえば、「自分の掃除用具を持ち込んで掃除をしてしまった」ような過去のトラブルを教訓とし、事前に防ぐ取り組みを行っています。

このような取り組みを行っているファミーユに興味を持たれた方は コチラもご覧ください。


田中恵理子@ファミーユ採用マーケティング担当 著者:田中恵理子@ファミーユ採用マーケティング担当
介護現場・保育現場の経験、それに加えて、IT・SNSマーケティングについての関心が強く独学を続けてきました。ファミーユの良さを日々伝えていきたいと思っています。




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