社員向けメールから 5Sの概念 その① 整理

5S

製造業には5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)という考え方があります。ものをきれいに配置して掃除をこまめにするかの様なイメージですが、実は、5Sは、経営上重要な数値に繋がっていくフレームワークです。必要な時に少しづつ解説していきますが、まずは、整理についてです。

整理=「いるものと いらないものを分けて いらないものを捨てる」

整理=「いるものと いらないものを分けて いらないものを捨てる」 と定義されます。
いるもの = 以下の4つのいずれかに該当するものです。
  1. 利用者様の利益になるもの
  2. コストを下げるもの
  3. 生産性を上げるもの
  4. 法定されていたりリスク回避になるもの

いずれにも該当しないもの、すでに必要数があって、過剰な予備になっているものは いらないもの=すてるもの になります。時には経営的な判断も必要になるので、いるものなのか? の判断に迷うときにはすぐに確認してください。

整理=コスト

整理ができていない会社(事業所)でどんなことが起きているか ですが、
  1. いらないのに購入している(いるものがはっきりしていない)
  2. すでにあるのに購入している(いらないものに埋もれて、いるものが認知されない。必要数が考察されていない)
  3. いらないものに場所を占有されて、場所という資源が浪費されている(場所=家賃です)
主にコストに影響していることが分かるでしょうか? 整理とはコストのために必要なことなのです。実例として、買収前の湯友西成は非常にわかりやすい状態でした。
  1. 社用車が4台あったが、3台は乗れず、駐車場を外に借りて置いていた
  2. ベッドが3台あった
  3. (古すぎて危険な)パソコンが3台あった
  4. プリンターが4台あった
  5. 機能訓練室にカレンダーが9枚貼ってあった
  6. 社員ロッカーにはゴミが入っていて、使えない状態だった
  7. 剪定ばさみが多数出てきた
  8. 玄関には使えない器具が放置してあった。
  9. 高価な脳トレ教材は未開封で放置されていた。
  10. 重要な書類は、未開封でそこら中に散乱していた(駐車違反反則金が未納だったり、必要点検が3年もされていないことがこの書類の整理で判明した。労務関係書類の保存期間の管理の概念もなかった)
  11. 一方、シュレッターが無かった(不要な書類を適正に処理するために必要なものがそろっていなかった)
どれだけ不要なものを買い込み、必要なものを必要なものとして使わず、社員に違法なこと・無理なこと・効率の悪いことを強いてきたかがよくわかる例です。
まだまだ整理ができるはずです。『整理』して、コストを下げていきましょう!
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